ずっと日記を書くのを避けていた。 誰にも見せない僕だけの文章から、僕はずっと顔をそむけていた。 無意識に怖かったからだろう。 自分に嘘をつくことが。 自分にさえ嘘をつくようになってしまった自分と対峙することが。 3年半も前のブログでは、 「嘘を…
僕はかなり、恋愛が上手になったと最近よく思う。 恋愛、というよりは交際、である。 遠距離恋愛と言ってもいいかもしれない。 劣等感や嫉妬心の向き合い方も少しは分かるようになった。 処理の仕方も、前より断然マシになった。 そして、これは前にも書いた…
このブログを開設してから、一年が経った。 それはつまり、彼女と別れてから一年が経ったということだ。 そしてもうすぐ、彼女と付き合ってから三年が経つ。 残暑なんてものを感じさせないデジタル管理の令和ちゃんによって、 僕はまたあの秋を思い出す。 あ…
僕は嘘が嫌いだ。 特に、嘘を言うのが嫌いだ。 特に特に、誰かに好かれるための嘘を言うのが嫌いだ。 でも、僕は今日も嘘を吐く。あなたに好かれるために。 好きな人の好きなものが自分の好みじゃなかったとき。 イマイチだなと思いながら、「面白かったよ」…
彼女の僕に対する「憎」を今更ながらに読んだ。 それは、受験期からなんてものじゃなかった。 復縁したからなんてものじゃなかった。 付き合った当初のことも書いてあった。 「恋人いない歴=年齢でいいから、元カレがいた記憶を消したい」と言っていた。 僕…
少し肌寒い風が、というかもう冬だろみたいな空気が、僕を過去に連れていく。 季節の変わり目に昔から滅法弱い。どうしたって記憶がフラッシュバックしてしまう。 後夜祭の日、花火の下で告白したこと。 あなたの手をポケットに入れて散歩したこと。 巨大な…
Hiraeth 二度と帰れない場所に帰りたいと思う気持ち。 陳腐な言い方だが、心に穴が空いたようで。何かが欠けたようで。 今日もこの虚無と生きている。虚無を掻き消そうと踠いている。 Eros 元々一つだった離れ離れの二つがまた一つになろうとする気持ち。 あ…